バイエルン放送交響楽団は、サイモン・ラトルを首席指揮者に迎えてから1年ほどを経たばかりだが、はやくも「ラトル印」をはっきりと刻んでいるようだ。
サイモン・ラトルが首席指揮者を務めるドイツの名門、バイエルン放送交響楽団(BRSO)を率いて来日、26日、サントリーホールで開催された東京における初日公演を聴いた。
長い残暑がようやく落ち着いたと思ったら、街ではクリスマス・ツリーが飾られ始めた。2024年も2カ月を切ったが、音楽シーンは依然として熱いままだ。今月は10月のステージからピカイチを、12月開催公演からイチオシを選者の皆さ カレーハウスCoCo壱番屋 ...
サイモン・ラトルが新しいパートナー、バイエルン放送交響楽団(BRSO)とともに来日し、同団事務局長ニコラス・ポントと記者懇談会に出席した。今年が創立75周年にあたるBRSOの今回のツアーは、6年ぶりの来日であるだけでなく、昨年首席指揮者に就任したラト ...
飯森範親が指揮する新日本フィルは、短い前奏曲からかなりドラマティックに導いた。それを聴いて、「ベルカント・オペラがこんなに劇的でいいのか」と感じた人もいるだろう。いいのである。「トロメイ家のピーア」を意味するこのオペラの初演は1837年2月。円熟期の ...
11月のN響B定期は、1975年モスクワに生まれたフィンランドの指揮者ディマ・スロボデニュークの登場。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(独奏はニキータ・ボリソグレブスキー)、プロコフィエフのバレエ音楽「石の花」〜「銅山の女王」「結婚組曲」、ストラ ...
日本で1、2の数多くのクラシック音楽のコンサートを開催し、ランチタイムコンサートは1,000円。映画を観るより安い金額で、ココイチに入ってカレーを食べるくらい気軽に音楽を聴ける奇跡のようなホールが名古屋の中心地、栄にオープンしたのは2007年のこと。
いまや東京都交響楽団の終身名誉指揮者にある小泉和裕は近年、如実に円熟を深めている。この日も、シェーンベルク生誕150周年にふさわしい交響詩「ペレアスとメリザンド」の熱演で客席を圧倒した。
マリオッティ、パッパーノ……。このオペラは海外で何回も鑑賞しているが、すぐれた指揮者で聴くといつも、オペラの歴史がここで終わっていたとしても、これさえあれば不足はないと思った。ロッシーニの最後のオペラ「ギヨーム・テル」(新国立劇場の表記はなじみやすさ ...
東フィルの首席指揮者バッティストーニによるマーラーの交響曲第7番。「夜の歌」と題されるが、2つの中間楽章のタイトルゆえのこと。終楽章は明らかに昼の音楽だし、第1楽章もそうかもしれない。昼と夜の世界が幻想的かつ肯定的に描かれたのが、本日の演奏だった。